はじめに
こんにちは、SCSKセキュリティです!
2026年7月1日(水)〜3日(金)に東京ビッグサイトで開催された「ものづくり ワールド東京 2026」内の「製造業サイバーセキュリティ展」に出展しました。
今回当社では、製造業におけるサイバーセキュリティ対策をテーマに、ブース出展とセミナーを実施しました。この記事では、会場の雰囲気やセッションの概要などをお伝えします!

ものづくり ワールド東京 2026とは
ものづくりワールド東京は、製造業の設計・開発、製造、生産技術、情報システム部門など、幅広い来場者が集まる展示会です。会場では、製造業DX、AI活用、設備管理、生産性向上など、ものづくりの現場を支えるさまざまなテーマが取り上げられていました。
3日間を通じて多くの方が来場され、ブース前で足を止めて資料を手に取る方や、ブース前で実施したミニセミナー後、担当者に質問される方も見られました。

出展内容
今回のブースでは、Palo Alto Networksの「Cortex XSIAM」を中心に、AIと自動化を活用したSOCモダナイゼーションについてご紹介しました。Cortex XSIAMは、脅威の検知から調査・対応までを統合的に支える、次世代のセキュリティ運用プラットフォームです。
従来のSOC運用では、膨大なアラートの確認、複数ツールをまたいだ調査、属人的な対応判断などが大きな負荷になりがちです。Cortex XSIAMでは、AIと自動化を活用し、アラートの関連付けや優先度付け、調査・対応方針の整理などを支援します。
製造業では、工場や生産設備、OT環境、サポート終了OS、レガシーシステムなど、情報システム部門だけでは完結しにくいセキュリティ課題も多く存在します。こうした環境に対して、AIを活用しながらSOCの運用プロセスを見直し、限られた人員でも継続的にリスクへ対応できる体制をつくることが、SOCモダナイゼーションの重要なポイントです。

セミナー「AIを活用したセキュリティ運用の高度化」
会期中には、セキュリティインテリジェンス本部 セキュリティモダナイゼーション部の根岸より、「AIを活用したセキュリティ運用の高度化」をテーマにセミナーを実施しました。
本セミナーでは、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に加え、攻撃者側でもAI活用が進むことで、脆弱性の発見や攻撃プロセスが高速化していく可能性があることを紹介しました。そのような環境では、防御する側もAIを活用し、脅威の検知・分析・対応をより速く、継続的に回していく必要があります。
一方で、現実のセキュリティ運用では、アラートの一次分析、優先順位付け、二次分析、インシデント対応といった多くの業務を人が担っています。今後アラート数が増加していく中で、すべてを人手で対応し続けることは難しくなります。
そこで重要になるのが、AIと人が役割分担する新しい運用モデルです。AIが大量のアラート処理や高速な判断、調査の支援を担い、人は最終判断や承認、セキュリティ戦略の立案、ガバナンスといった高度な判断に注力する。これが、当社が考えるSOCモダナイゼーションの方向性です。
セミナーでは、Cortex XSIAMに搭載されている「Agentic Assistant」についても紹介しました。Agentic Assistantは、複数のAIエージェントを活用し、脅威インテリジェンスの調査、メール調査、エンドポイント調査、クラウド調査、アラート調査、自動化機能の開発などを支援する機能です。
自然言語でのやり取りに対応しており、SOC担当者が「どのケースから対応すべきか」「判断理由は何か」「調査・対応方針を要約してほしい」といった依頼を行うと、AIが優先度や対応方針を整理して返してくれます。さらに、SCSKにおけるCortex XSIAMの導入事例も紹介しました。
SCSKでは2024年にCortex XSIAMを導入し、AI主導のセキュリティ運用への移行に取り組んでいます。その結果、XSIAMでアラートを検知してから調査・クローズするまでの時間を、導入前のSOC運用と比較して80%削減する成果が出ています。

ブースで多かったご相談
ブースでは、製造業の情報システム部門や技術担当の方、工場・現場系のセキュリティに関わる方、SIerやコンサルティング企業の方など、さまざまな立場の来場者とお話しすることができました。特に印象的だったのは、「具体的にどの製品を入れるべきか」という相談だけでなく、「何から始めればよいか分からない」「自社のセキュリティ対策が十分なのか判断したい」といった、初期検討段階の課題感が多かったことです。
また、セキュリティアセスメント、ASM、ゼロトラスト、Prisma Browser、OTセキュリティサービスなど、幅広いテーマへの関心も見られました。中でも、外部公開資産の把握や、未管理資産の可視化、工場・OT環境の監視といったテーマは、製造業において今後さらに重要になる論点だと感じました。
来場者との会話では、すでに何らかのセキュリティ対策を進めているものの、運用面には改善の余地があると感じている方もいれば、これから本格的に検討を始めたいという方もいました。製造業におけるセキュリティ対策は、業務や現場の制約を踏まえながら、段階的に進めていく必要があります。

まとめ
今回の出展を通じて、製造業におけるサイバーセキュリティ対策は、情報システム部門だけのテーマではなく、工場・現場、事業継続、DX推進とも深く関わるテーマになっていることを改めて感じました。
一方で、「何から始めるべきか」「自社の現状をどう把握するか」「限られた人員でどう運用するか」といった課題も多く、単に製品を導入するだけではなく、現状把握、優先順位付け、運用設計まで含めた支援が重要になっていくと考えています。
SCSKセキュリティでは、Cortex XSIAMをはじめとしたAI活用によるSOCモダナイゼーションの支援に加え、セキュリティアセスメント、ASM、OTセキュリティ、ゼロトラスト設計など、お客様の状況に応じたセキュリティ対策をご支援しています。
会場でお立ち寄りいただいた皆さま、ありがとうございました!
